網代天井を組む宿 3軒 — 杉・檜の薄板を斜めに編む、頭上の一面という設計判断
杉・檜の薄板を斜めに編む網代天井を、客室や湯殿に残す三軒。京都・Hotel宇多野京都別墅の茶室前室「禄」、伊豆・赤沢迎賓館の二階和室、奈良・大正楼の脱衣場を、編む材と編み方から読む。
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VIEW ALL →ホテルニューオータニ — 紀尾井町、四百年の庭を残して1964年に建てた塔を一棟で読む
加藤清正の下屋敷に始まる約一万坪の庭を削らず、その縁に地上17階を載せた1964年の都市ホテル。庭を主、建物を従とした平面と、回転を止めた最上階の扱いを一棟で読む。
一軒宿という形式 — 温泉地に宿が一軒しかないとき、建築は何を引き受けるか 3軒
半径2km以内に他の宿がない三軒 — 岩手・藤七温泉 彩雲荘、青森・青荷温泉、北海道・然別峡かんの温泉。一軒宿が湯屋も食堂も道も引き受けるとき、その負荷が配置図と棟構成にどう現れるかを読む。
定山渓、豊平川の渓谷に湯宿を刻む 5軒 — 札幌の奥座敷、標高300m帯の谷の断面を読む
札幌の奥座敷・定山渓。豊平川がV字に刻んだ谷で、宿は浴場をどの高さに据えるかを選んでいる。河床の自噴源泉から7階の空見風呂まで、地下1階から3階に積む湯屋まで。谷の断面という一点で読む5軒。
強羅花壇 — 箱根強羅、旧閑院宮別邸跡の斜面に建つ一軒を、120mの列柱廊と離れから読む
箱根・強羅の斜面に建つ強羅花壇を一棟で読む。1930年の旧閑院宮別邸を継ぐ敷地、1989年の竹山聖+アモルフによる改築、約120メートルの列柱廊、本館・離れ・別邸あわせて42室の構成まで。
ベネッセハウス — 直島、安藤忠雄が瀬戸内の丘に置いた四棟を、宿として一棟で読む
美術館に泊まるという形式を日本で最初に成立させた宿。安藤忠雄による四棟が1992年から2006年のあいだに瀬戸内の丘へ置かれ、全65室それぞれに異なる現代美術が架かる。棟の選択が、そのまま滞在の設計になる。
渋谷から代官山・中目黒へ — 谷地形の街区に低く挿す都市プレミアム宿 5軒
渋谷駅は谷底にある。神宮前の15室から恵比寿西の77室まで、同じ谷筋に街区へ低く挿さる都市プレミアム宿を5軒。入口をどの標高に置くかで、宿の断面がどう変わるかを地図とともに読む。
あつ湯とぬる湯を並べる宿 5軒 — 一つの源泉を温度で二槽に分けるという浴場の設計
一つの源泉を、温度の違う二つの槽に分ける。ぬる湯37℃とあつ湯40℃、あつ湯47℃とぬる湯38〜42℃——各槽の湯温を公式に数値公開している宿を5軒。温度差だけを作るという浴場設計を、寸法と数字で読む。
岩魚と山女魚を膳に据える宿 5軒 — 渓の魚を、板場が串と炭でどう立てるか
山の膳の中心に置かれてきた岩魚と山女魚。奥飛騨・大峯・魚沼・白骨・湯西川から、公式の献立に渓流魚を常置する5軒を選び、串と炭という火の扱いを主語に読む。
夏の岩牡蠣を主役に据える宿 5軒 — 真牡蠣の裏番、6〜8月に肥る日本海の一粒を板場がどう供すか
真牡蠣とは旬も産地も逆の岩牡蠣。6〜8月に日本海側で身を厚くする一粒を、庄内・丹後・鳥取の宿5軒が生・湯引き・焼き・揚げでどう供するかを、産地と調理の判断から編集した。